【ミュージシャンの必修科目 其の拾伍】

17.【打ち上げ】
(リサイタルやCDアルバム等イベントの慰労パーティー)

これにもいくつかパターンがあって、仲間同士でお金を出しあい本当に相手を思いやって皆で『お疲れさま』と、勤労感謝の時間をもつ「打ち上げ」そして、コンサートの主催者や、『歌い手』のプロダクションや、CD制作にあたったレコード会社のディレクターが気を使ってくれた時等々の、『ごくろうさん』的「打ち上げ」が主であるが、とりもなおさず、ミュージシャンはとにかく「打ち上げ」が好きで、( )内の意味でなくともとりあえず「打ち上げ」をする。ライブハウスで演奏をやっちゃあ「打ち上げ」リハーサルやっちゃあ「打ち上げ」外国のミュージシャンのコンサートを見に行っちゃあ「打ち上げ」美術館に絵を見に行っちゃあ「打ち上げ」楽器を買っちゃあ「打ち上げ」フランス料理を食っちゃあ「打ち上げ」打ち上げをやっちゃあ「打ち上げ」と、もう『きり』がない。
ミュージシャンを見ていて時々思うのは「打ち上げ」をやるためにミュージシャンになったのではないか?ということである。
コンサートツアーにでも行こうものなら、リハーサルが終わって「打ち上げ」弁当を食って「打ち上げ」マチネ(「西洋料理の酢の物」?ではなくて「満員で入れなかった時キャンセルを」?ではなくて夜のコンサートではなく太陽がまだ空にある時間帯のこと)が終わって「打ち上げ」勿論、夜全ての仕事が終わって「打ち上げ」(これが本物)ミュージシャンはこれだけの「打ち上げ」を毎日こなして行かなければならない、ある意味で大変過酷な職業である。

2005.05