【ミュージシャンの必修科目 其の伍】

7.【たいこ】
いわゆるドラマーのこと。
ジャズバンドでは殆どの場合テンポをドラムのリズムに合わせる。 トランペット、トロンボーン、サックス、ピアノ、ベース、その他あらゆる楽器奏者がリズムに関しドラムに合わせることになる。
したがって演奏しづらいドラムには「リズムにのらない」「スイングしないんだよ」と自分の事は棚にあげていい事になっている。

当然それに対抗、或いは抵抗しなくてはならない日々をおくっているドラム奏者は、当たり前のようにドラマー側の性格というのも似通った形で形成されてくる。0000000000000000
「お前等おくれるんだよ(テンポより遅くなる事)」とか
「はしるんだよ(テンポより早くなってしまう事)」とか
「合わせろよ」とか吹奏楽器と違い口が空いている分、常に怒鳴りまくりながら演奏する。
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仕事が終わって皆と飲みに行く時も、そんなにおしゃべりではないのだが「この世で一番偉いのはこの俺様である」という風な態度が見え隠れする。
他の楽器奏者も「もっとたいこに合わせろよ」と他の気弱な奏者をねらって叱りつけるが、実はそれぞれ自分が一番正しいと思っているところに音楽を演奏する難しさがある。
時々気の優しいドラマーがいて、いばらず・怒鳴らず・騒がず・常に謙虚な姿勢で演奏し、聖人のような神々しさで回りを包み込む者がいる。 が、しかし、ひとたび「さっき演ったビリーズ・バウンスのさぁ、5小節目の3拍目のうらのとこさー、早くねーか」等と指摘でもしようものなら「そうかなー、ちょっと一緒にやってみて」と飲み屋であることも忘れ、他の飲み客が「居ようが居まいが構う事はねー」とばかりに突然テーブルをパンパン叩き始め「そっちが遅いんじゃない?」と曲げない。0000000000000
しかしそこは聖人を売り物にしている、かの【たいこ屋】「でも気が付いたとこは、お互いにどんどん言い合って完璧にしていこうよ」と後で付け加える事も決して忘れない。

次回乞うご期待。

2004.07